ワークショップ 第2回のまとめ

《YMSA発声・歌唱ワークショップ 第2回のまとめ》

 

【ワークショップメニュー】 

 ※内容は前回と同じことが沢山ありますが、注意点は全て更新しています。1日目のまとめと見比べてみてください。

 

■ストレッチ 15分
  ストレッチは体の中を知るためにも非常に大切です。どこの筋肉が反応しているのか、ほぐれているのか、痛いのか、内面と向き合いましょう。
・体ひねり(足を広げ膝を折り、両手で膝を内側から押しながら肩を内側に入れる)
   →いろいろな筋肉が関わっています。すべてを意識できますか?
・肩を前で伸ばす、肩を上えで伸ばす、肩を後ろに伸ばす
   →腕を後ろで組んだ後は机などの台に乗せて伸ばすのもいいでしょう。
・首を横に倒す、首を抑え斜めに倒す、首を回す
  →首には小さな筋肉から大きな筋肉までたくさんの筋肉が集まっています。注意深く行いましょう。
・顎を大きく広げる
  →痛いときに無理に行わないように。毎日少しずつほぐしましょう。
・口を大きく広げ《口角を外側に↔︎口角を内側に》
  →口が自由に動くことは歌うために最も重要なことの一つです。
・舌を口の中で回す
・横隔膜ストレッチ
  →息を限界まで吸って、そこから(ゆっくり!)さらに3回吸おうとする
    →これは肺活量を増やすトレーニングでもあります。ゆっくりと丁寧に行いましょう。
  →息を限界まで吐いて、そこから(ゆっくり!)さらに3回吐こうとする
    →歌うために、リラックスのためには吸うことよりも吐くことが重要です。

 ※注意事項は第一回目と同じです。気をつけて行いましょう。

■ブレストレーニング 15分
  →ベルヌーイの定理:息が流れるところには物を引き寄せる力があります。
     参考: 宇宙飛行士と考える「ベルヌーイの定理」
    →つまり、思い通りの息が出せないということは、(何かが勝手に動いてしまい)思い通りの声

     が出ない、ということです。
 ・鼻息を吐く
   →体にブレーキがかかっていないかをチェックする最も簡単な方法です
 ・スッ・スッ・スー
   →息が残らないように、毎回使い切ることを目指しましょう。
     →息は使い切れれば必要なだけ勝手に入ってきます。
 ・4拍、8拍、12拍で息を伸ばす
   →息の音を聞いて一定に息が出ているかをチェック。
 ・クレッシェンド、デクレッシェンド
   →これが綺麗にできるかどうは歌が上手に歌えるかどうかに大きく関わります。
 ・リップロール
   →息を減らしてしまうと止まりやすくなります。後半ほどたっぷり、を心がけましょう。
     →リップロールが止まる、とは、声帯も振動を止めようとしている、と言うことです。
       →体の内側で起こっていることを目に見えるところで感じるための重要な練習です。

■脳のトレーニング 10分
 →同時に色々なことを処理するためには一つのことに集中しすぎないことが大事。
   →また、歌では、間違えたところで気をとられることなく、リズムよく続けられることが大事。
 ・グーチョキパー
   →右手が勝つ、左手が勝つ、を自由自在に入れ替えられるように。
 ・後出しじゃんけん
   →ジャンケンポンポン、のリズムに遅れることのないよう頭をリラックスすることが大事。
 ・三角形、四角形
   →三角形と四角形を自在に入れ替えられるとさらに進歩です。
 ・たたく、こする
 ・あっちかな
   →歌に乗ってリズムよくやってみましょう。例)あるこ~あるこ~♪ もしもし亀よ~♪ など

■発声 20分
 ・【息の通し方の練習】リップロールで発声練習
   →低い音程から高い音程まで自在にできるように。
 ・【息の通り道の練習】"ng"の子音つけた練習("んが"という発音で発声練習)
   →舌を喉から遠ざけ、いつも鼻から息が通る状態をキープします。
     →通り道が正しければ鼻の下に置いた指に暖かい息が当たります。
 ・舌を出して発声練習
   →いい声を出すためには声帯がしっかりと閉じていることが重要
    参考: https://www.youtube.com/watch?v=v9Wdf-RwLcs
     →閉じることは重要ですが押し付けてはいけません。ただ閉じているだけ、が最良です。

  ※これらの練習はいい状態を筋肉に覚えさせるのが目的で、歌うときには考えません。
  ※振動を起こすためには、湿っていることが重要。水分補給は欠かさずに!
  ※どんなにいい声が出ても、喉に痛みを感じたり、激しい疲労を感じる時は間違いです。よく注意しましょう。

■歌唱 50分
 ・歌うときには技術のことを考えてはいけません。言葉の意味、気持ちをしっかりと考えましょう。
 ・歌いにくいところがあったら、《リップロールで息の通し方》を《"んがんが"で息の通り道》をチェック。"んがんが"で作った通り道に"リップロールの息"を全て通します。指を鼻の下に置いて息を感じましょう。
 ・うまくいったあとは、うまくいかなくなることが多いです。うまくいったときは、それがスタート地点だ、ということを意識して、その次はさらにいいものが出るように毎回工夫しましょう。

 

 


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【Q&A】
  Q1 歌う時の体の姿勢はどのようなものがいいか
   →A1 息の通り道を邪魔しないようにリラックスしていることが大事です。動きすぎもいけませんが、じっと止まっているのもよくありません。体が何を求めているのか、耳を傾けてあげてください。

  Q2 肩が上がるのはいけないのか、重心は下にすべきか
   →A2 息を沢山吸うと、自然に肩が上がるようになっています。その範囲は問題ありません。体の中心は、特に高音では息の通り道を邪魔しないために、首を伸ばし、高いところに持ち上がりたいのですが、その際に肩が一緒に上がってしまうと、相対的に高くありたいところが高くなりません。体の中心を(相対的に)より高く上げるために肩が下がる必要があったり、重心を下に感じる必要が生じるかもしれません。どうすれば息の通り道が邪魔されないか、いつも探してみてください。

  Q3 言葉の意味を考えると表現をしすぎてしまう
    →A3 何の問題もありません。ただし、表現の最終目標は聞いている方に伝わることです。自己満足で終わらないよう、どうしたら伝わるかは、表現者としていつも考えていきましょう。

【ご自宅では…】
  第一回目と同じように、リップロールでの練習を中心にできることから少しずつ続けていただければと思いますが、筋肉痛など、トレーニングの翌日に痛みが生じることがあります。その際には必ず無理をせず休む、ということも重要です。1日明けた後はストレッチなどを丹念に、徐々にほぐすよう、心がけましょう。風邪などで声がガサガサになった時もそうです。リップロールなどで、徐々に徐々に声を戻していきましょう。

【その他】

  ・次回はお待ちかね、ヨガの先生がいらっしゃいます。可能でしたらバスタオルを一枚ご用意ください
    (講師は ヨガセラピスト協会代表 宮原暁子先生 
  ・8月7日"ワンコインコンサート"、8月21日"ジブリの名曲コンサート"のご招待券をお渡ししてい ます。欠席などで受け取ってない方はお申し出ください。
  ・ご質問などがあればメールでも直接でもお知らせください。ワークショップ内、または、メールマガジンにてお答えいたします。