ワークショップ2017夏 第1回のまとめ

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《YMSA発声・歌唱ワークショップ 第1回のまとめ》

【ワークショップメニュー】

 ■ストレッチ 15分
  →なぜストレッチから行うのか
    発声はスポーツと同じ、筋肉をいつも反応しやすい状態にするため
 ・体ひねり(足を広げ膝を折り、両手で膝を内側から押しながら肩を内側に入れる)
 ・肩を前で伸ばす、肩を上えで伸ばす、肩を後ろに伸ばす
 ・首を横に倒す、首を抑え斜めに倒す、首を回す
 ・顎を大きく広げる
   →顎関節症に注意、顎先が首に近づかないように注意
 ・口を大きく広げ《口角を外側に↔︎口角を内側に》
 ・舌を口の中で回す
   →舌先ができるだけゆっくり・遠くを回るように
 ・横隔膜ストレッチ
   →息を限界まで吸って、そこから(ゆっくり!)さらに3回吸おうとする
     →吸うときはお腹の中(横隔膜)が下がること、肋骨が外側に広がっていくのをを感じる
   →息を限界まで吐いて、そこから(ゆっくり!)さらに3回吐こうとする
     →吐くときはお腹の中(横隔膜)が上がること、肋骨が内側に絞られていくのを感じる
       ※吸うときはまだ入る場所がないか、吐くときはまだ残っている息がないかを探す

  ※動的ストレッチは必ずゆっくりと動かしましょう
  ※ストレッチの最中は呼吸を止めないことが重要
  ※ストレッチの順番が大事
   →体の中心、大きい筋肉から、歌うために重要な小さい筋肉に近づいていく

 ■ブレストレーニング 15分
   →声を出すのに最も重要なのは、息が自在に操れること
     息が思い通りに使えないということは思い通りの声が出ない、ということです

  息を邪魔するところは、声を邪魔するということ

   →人間の体の中には息を邪魔できる場所が6箇所(唇・鼻・軟口蓋・舌・喉頭蓋・声帯)
     →特に喉頭蓋について
      ・鼻息の音が喉から聞こえたら喉にブレーキ(喉頭蓋が閉じ気味)があるということ
      ・鼻の穴からしか音が聞こえなければOK
 

 【※息のトレーニングは過呼吸により頭がふらつく可能性があるので、座って行ってください
  ・スッ・スッ・スー
    →リズムよく行う 常に体の中でブレーキがかからないようチェック!
  ・4拍、8拍、12拍で息を伸ばす
    →息の強さが一定であり、それぞれの長さでちょうど息を使い切ることを目指す
  ・クレッシェンド、デクレッシェンド
    →息がブレることなく徐々に大きく(小さく)なることを目指す
  ・リップロール(唇をブルブルと震わせる)
    →唇が乾いているときは振動が起こりにくい
      →息が減ってしまうところでリップロールは止まってしまいます
        →また、顎の力を抜くため、一定の息を送るために最も重要なトレーニングの一つ

 ■脳のトレーニング 10分
   →なぜ脳のトレーニングが必要なのか
     歌を歌うには、同時にたくさんのことを処理できることが重要
      →一つ一つは簡単、でも同時に行うのは難しい
  ・グーチョキパー
    →常に右手(左手)を勝つようにリズムよく変える
  ・あっちかな
    →親指と小指を交互に、自分から見て左右同じ方向の指を立てる
  ・三角形、四角形
    →右手で三角形、左手で四角形をリズムよくつくる

・ジャンプで手が二拍子、足が三拍子(とその逆)

   →手と足は全く別の部位ですが、どうして影響をし合ってしまうのかを考えてみましょう


 ■発声 15分
 ・大切なのは①息の通り方②息の通り道
  ①リップロールで息の通り方を確認
    →息の通り方体の中のブレーキを取り去る練習
      ※リップロールはとても有用ですが、息が全て口から出てしまうという欠点もあり
  ②「カンガルー」の「ン」の発声で息の通り道を確認
    →リップロールの時のような息が、鼻の方も通せることを目指す
      ※鼻炎などの理由で鼻の方に通りにくい時は無理をしてはいけません

      ※鼻息が喉から聞こえてしまうような状態によって息が通りにくいのは解消する必要があります

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 ■歌唱 50分
  ・まずはブレーキのかからない声を目指しましょう
  ・言葉の意味を考え、言葉にあった表現を心がけましょう

  ・前奏や間奏など歌っていない時の表情も大切です

  ・楽譜を見る時の顔の向きなどでも、息や声をブロックします。いつもいい状態を探しましょう。

 

  【となりのトトロ】

   ・サビの「となりのトトロ」という歌詞の部分を歌います。(楽譜はありません)

   ・静かな「トトロ・トトロ」はソリストのみが歌います。

   ・最後の「トトロ・トトロ」は4回歌います。

   ・「トトロ」という発音が「トットロ」とならないように気をつけましょう。

 

  【さんぽ・崖の上のポニョ】

   ・元気よく歌いますが、怒鳴ったり叫んだりしてはいけません。

   ・言葉の表現は、物をそのまま表現するのではなく、それを見ている気持ちを表現しましょう

 

  【君をのせて】

   ・低音をよく聞かせるには、よくその言葉を喋ることが重要です。

     →地声を使って構いませんので、地声でも丁寧に言葉を喋りましょう。

   ・前奏と間奏から入るタイミングを計りましょう。積極的なミスは大歓迎です。堂々と入ってください。

 

  【美女と野獣】

   ・転調をしたところから「ア」で歌っていただきます。

   ・丁寧に綺麗に入る必要がありますが、その時に消極的になってはいけません。

     →たっぷりと息を出してから「ア」と発音しましょう。

   ・最後の部分だけハモっていただきます。調は違いますが、この演奏のエンディングのようになります。

     ▶︎Beauty and the Beast (From "Beauty and the Beast"/Official Video)

      https://www.youtube.com/watch?v=axySrE0Kg6k


  【ハイ・ホー】

   ・ソリストの「ハイ・ホー」のテンションに応答するように声を出しましょう。
   ・練習番号「H」からは、オリジナルの演奏のように口笛(またはハミング)を入れます。
     ▶︎以下の動画を参考にしてください。(Heigh Ho - Snow White and the Seven Dwarfs)

      https://www.youtube.com/watch?v=HI0x0KYChq4

     ※練習番号「K」より先は口笛を入れません

   ・二部合唱の部分はどのパートを歌っていただいても構いません。

   ・最後に伸ばす和音は、楽譜通りでなく、シ・レ・ファの音でしたらなんの音でも構いません。

 

 

【ご自宅では…】
  リップロールの練習、横隔膜のストレッチを中心に可能なことを無理なく行っていただけるといいと思います。特にリップロールは自在にできるようになると、今後のトレーニングがスムーズに進みますので、毎日少しずつ挑戦してみてください。

【その他】
  ・チケットの販売にご協力ください。特に小学生・中学生は無料ですので、幅広くお声がけをお願い致します。ワークショップ参加の皆さんには、一般2000円を1800円でお譲りいたします。

  ・次回はヨガの実践があります。動きやすい格好で、バスタオル(またはヨガマット)をご持参ください。
  ・ご質問などがあればメールでも直接でもお知らせください。ワークショップ内、または、メールマガジンにてお答えいたします。