🤸 ストレッチ 15分
なぜストレッチから行うのか:発声はスポーツと同じで、筋肉を常に反応しやすい状態にするため
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体のひねり:足を広げ膝を曲げ、両手で膝を内側から押しながら肩を内側に入れる
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肩のストレッチ:肩を前、上、後ろで伸ばす
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首のストレッチ:首を横に倒す、首を抑え斜めに倒す、首を回す
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顎を落として口を大きく広げる
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口角のストレッチ(外側⇄内側)
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舌回し:できるだけゆっくり遠くを回す
顎関節症に注意、顎先が首に近づかないように
ストレッチ中は呼吸を止めないことが重要です
体の中心 → 歌に必要な細かい筋肉へと順に近づけていくことが大切です
ストレッチでは無理をしてはいけません。体を揺するときは反動をつけずに行いましょう。
🫁 ブレストレーニング 10分
声を出すのに最も重要なのは、息を自在に操れること。息が思い通りに使えなければ、声も思い通りには出ません。
過呼吸の症状でふらついたりする可能性があるため、座って行うなど安全に配慮してください。
背もたれに預けたり、背中を反らせたりせず、息が通りやすい“楽な伸び”を作りましょう。
遊び感覚で取り組みましょう。義務感で行うと上達が遅くなります。
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スッ・スッ・スー:リズムよく行い、体の中でブレーキがかからないように
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息を4拍・8拍・12拍で伸ばす:息が揺れることのないよう、最後まで使い切ることを目指します
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クレッシェンドとディミヌエンド:綺麗な山・谷を描きながら、ちょうど使い切ることを目指します
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(声を出さない)リップロール:目的は唇を震わせることではなく、一定の息を出し続けること。できない人は“できているつもり”で構いません。
🧠 脳のトレーニング 10分
歌を歌うには、複数の要素を同時に処理する能力が重要。うまくいっている時の頭の状態を探します。
🎵 発声 15分
このワークショップの4つのキーポイント:
今回のテーマは③声門閉鎖:声帯が適切に閉じることで通る声を身につけることができます。
- 「ドーレーミーレードー」の音形を「あ」ではじまる言葉で練習します →「(ド)あきやー、(レ)あきやー、(ミ)あきやー、(レ)あきやー、(ド)あきやー」
- 「あ」以外の文字を頭の中で発音します「あ(きや)ー、あ(きや)ー……」
- 5つの「あ」を繋げます「あーあーあーあーあー」
声帯は約1.5〜2cmの小さな筋肉で、無理は危険です。声門閉鎖のトレーニングは「頑張って鍛える」ではなく補助として扱いましょう。
声門は直接命令で閉じにくいので、勝手に閉じやすい状況を利用します。(母音で始まる語(あ・い・う・え・お)では声門破裂音が起きやすい)
違和感があれば即中止しましょう。鍛えるのではなく、感覚を身につけるのが目的です。
🎤 歌唱 60分
リップロールで息が通るようになったら、息の通り道を確認しいい音にしていきます。
- 「言葉」を歌いましょう。
→ 文字と音で終わらないように
- コーラスはチームプレーです。隣の方と発音を揃えましょう。
→ タイミングがズレると、分散して届来ません
- 「後ろの席の耳元で言う」つもりで言葉を届けましょう
→ 小さい声には、よりエネルギーが必要です
- 特に、ロングトーンや高音で、最後まで息を使い、揺らさない(途中で弱くしない)。
→「強い息」ではなく、たっぷりとした邪魔しない柔らかい息で通り道を保つ
- 世界観から外れないことが最も重要です
→ お客様が見ているのは「正確さ」ではなく、舞台上で成立している世界です。ミスした瞬間に「えっ」と顔に出る、焦る、周りを見るなど、空気が切れることが世界を壊します。ミスを恐れず、練習では失敗を繰り返して、堂々と歌える本番を目指しましょう。
🏠 ご自宅では…
繰り返しになりますが YouTube などでオリジナル音源をよく聴き返し、曲の全体像を確実に把握しましょう。曲を知ることが演奏への近道です。
次回の補講ではイタリア語を中心にたっぷりと演奏の練習をします。ぜひお越しください。また、第5回のワークショップも前後にイタリア語の発音練習を行います。興味のある方はどうぞご参加ください。
📌 その他
- 3階席のチケットを1割引きでお譲りします。販売にご協力ください。満席の文化会館でみなさまの歌唱を響かせましょう。
- チラシ、チケットを掲示できる場所をご存知の方はお知らせください。よく通う飲食店など、ぜひ話をしてみてください。
- ご質問はメールでも直接でもどうぞ。ワークショップ内、またはメールでお答えします。みなさまにとって有意義な場にしていきましょう。