ワークショップ2025夏 第2回のまとめ

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YMSA発声・歌唱ワークショップ

第2回のまとめ NEW

🤸ストレッチ

15分
💡 なぜストレッチから行うのか:発声はスポーツと同じで、筋肉を常に反応しやすい状態にするため
  • 体のひねり:足を広げ膝を曲げ、両手で膝を内側から押しながら肩を内側に入れる
  • 肩のストレッチ:肩を前、上、後ろで伸ばす
  • 首のストレッチ:首を横に倒す、首を抑え斜めに倒す、首を回す
  • 顎を落として口を大きく広げる
  • 口を大きく広げて、口角を〈外側⇄内側〉に
  • 舌を口の中で回す:舌先ができるだけゆっくり、遠くを回るように
  • バンザイ〜膝上げ:バンザイから膝と肘を近づけるのをリズム良く交互にNEW
顎関節症に注意。また、顎先が首に近づかないように(気道確保のため)
ストレッチの最中は呼吸を止めないことが重要です。呼吸を止めると筋肉が緊張し、ストレッチ効果が減少します
ストレッチの順番は体の中心から、歌うために重要な小さな筋肉に近づいていくことが大事です
動的ストレッチはリズム良く行いましょう

🫁ブレストレーニング

15分
💡 なぜブレストレーニングが必要なのか:声を出すのに最も重要なのは、息が自在に操れること。逆に言えば、息が思い通りに使えないということは思い通りの声が出ない、ということです
ブレストレは過呼吸によりふらつく可能性があるので、座って行うなど十分に注意してください
  • スッ・スッ・スー:リズムよく行い、体の中でブレーキがかからないようチェック!
  • 息を4拍、8拍、12拍で伸ばす:息の強さが一定で、それぞれの長さでちょうど息を使い切ることを目指す
  • クレッシェンド、デクレッシェンド:息がブレることなく徐々に大きく(小さく)なることを目指す
  • 声を出さないリップロールNEW
声を出さないリップロールもおすすめですが、喉の渇きにご注意ください
「息が思い通りでない」ということは「声が思い通りでない」ということです(ベルヌーイの定理より)。ベルヌーイの定理については面白い動画がありますので、ぜひみてみてください。
参考動画:ベルヌーイの定理

🧠脳のトレーニング

10分
💡 なぜ脳のトレーニングが必要なのか:歌を歌うには、同時にたくさんのことを処理できることが重要です。一つ一つは簡単、でも同時に行うのは難しい。うまくいっている時はどんな頭の状態かを探していきましょう
このトレーニングは座って行います。体力の回復も兼ねているので、リラックスして取り組みましょう
  • グーチョキパー:常に右手(左手)を勝つようにリズムよく変える
  • 三角形、四角形:右手で三角形、左手で四角形をリズムよくつくる
  • 後出しジャンケン:「ジャンケンポンポン」のリズムから遅れないように、思考を止めないことが重要です
  • 手足広げジャンプ:腕は開・閉、開・閉…、足は開・開・閉、開・開・閉…のリズムで
  • あっちかな、こっちかな:右手は小指、左手は親指を出し、リズムよく出している右手は親指、左手は小指を出す、を繰り返します。『にじ』を歌いながらやりましたが、歌を歌いながらできますか?うまくいくときは頭がどのような状態でしょうか?NEW
  • 叩く、こする:右手をパーにし、太ももをこすり、同時に左手をグーにし、太ももを叩きます。「ハイ」という合図で、それを逆にします。NEW
  • 早口言葉:『バスガス爆発』、これを『バスが酢爆発』と考えると言いやすくなるのはなぜでしょうNEW

🎵発声

20分 時間延長

このワークショップでのキーポイントは4つ:

①息の通り方
②息の通り道(今回)
③次回
④次々回
💡 今回のテーマは②息の通り道:①については前回の内容をご参照ください

リップロールの息を身につけることで「邪魔しない声」「高音まで無理のない声」「痩せない声」が身についていきます。しかし、それだけでは足りません。外に出た声がいい音色である必要があります。いい音色を使うためには「鼻の空間がふさがっていない」ということが重要ですが、以下の方法で確認ができます。

息の通り道を確認する練習

  1. 1 リップロールで声を出す(これが全ての基準になります)
  2. 2 口を大きく開けたハミングで、直前のリップロールと同じような息が鼻を通っているかを確認する
  3. 3 口を大きく開けたハミングから「(今回は)ア」の母音に切り替える(結果的に鼻濁音の「んが」という発音になります)
  4. 4 鼻の下に指を置き、ハミングから「んが」と発音するときまで、同じように温かい鼻息が当たるかを確認する
鼻炎の方、鼻腔が狭い方は無理をされませんようお願いします
上方向に舌と口蓋を離すつもりで。また、舌が奥に行かないように注意
同じ練習を「ア・イ・ウ・エ・オ」全ての母音でできます

🎤歌唱

50分
  • 1回目に歌う時に本番を意識しましょう。本番では一回しか歌えません。
  • コンパス・オブ・ユア・ハートの出だしの所のように、素早い上行音形は、高い音が出せる息の状態で、最初の音を歌い始めなければなりません。リップロールで練習すると、上るときに喉がしまりにくくなります。
  • 音域が低くて声が出しにくいところは、高い音に向かっていくつもりで、言葉を時間をかけて丁寧に発音しましょう。
  • 特に、高い音を伸ばすときは、知らないうちに息が減って喉がしまりやすいです。リップロールを使って丹念に練習しましょう。

高音で声が出しにくいところの練習法

リップロール
んが
歌詞

※リップロールの息が変わらないことが大事です

  • 前奏や間奏など歌っていない時の表情も大切です
  • 楽譜を見る時の顔の向きなどでも、息や声をブロックします。いつもいい状態を探しましょう

🎼オリジナルソングについて

  • サンプル音源を作成しました。参考にしながら歌えるように練習してみてください。
  • 3番の「いりえのわたしぶね」など楽譜と少し違っている部分がありますが、楽譜に書いてあるのが正解です。次回のワークショップで詳しく説明します。

🏠ご自宅では…

  • • 音をつけずに、リズムで歌詞を読むことがとても役に立ちます。曲の世界観を表現できるように日本語としてしっかり理解しましょう。
  • • 声に関してはリップロールの練習を中心に可能なことを無理なく行っていただけるといいと思います。

📌その他

  • チケットの販売にご協力ください。ワークショップ参加の皆様には1割引でお譲りします。ご希望の方はお申し出ください。
  • コンサート後の懇親会に参加するかどうかを、受付にて改めてお知らせください。
  • ご質問などがあればメールでも直接でもお知らせください。ワークショップ内、または、メールにてお答えいたします。

▼オリジナルソングの楽譜はこちらよりダウンロードをお願いします。

ダウンロード
果てしない青へ_合唱用.pdf
PDFファイル 175.2 KB