ワークショップ2019冬 第2回のまとめ

《YMSA発声・歌唱ワークショップ 第2回のまとめ》

【ワークショップメニュー】

 ■ストレッチ 15分
  →なぜストレッチから行うのか
    発声はスポーツと同じ、筋肉をいつも反応しやすい状態にするため
 ・体ひねり(足を広げ膝を折り、両手で膝を内側から押しながら肩を内側に入れる)
 ・肩を前で伸ばす、肩を上で伸ばす、背中の後ろで手を組み上に持ち上げて伸ばす
 ・首を抑え斜めに倒す、首を回す
 ・顎を大きく広げる
   →顎関節症に注意、顎先が首に近づかないように注意
 ・口を大きく広げ《口角を外側に↔︎口角を内側に》

 ・顔面全部を中心に集め、広げる
 ・舌を口の中で回す
   →舌先ができるだけゆっくり・遠くを回るように

  ※動的ストレッチは必ずゆっくりと動かしましょう
  ※ストレッチの最中は呼吸を止めないことが重要
  ※ストレッチの順番が大事
   →体の中心、大きい筋肉から、歌うために重要な小さい筋肉に近づいていく

 ■ブレストレーニング 15
   →声を出すのに最も重要なのは、息が自在に操れること
     息が思い通りに使えないということは思い通りの声が出ない、ということです
 

 【※息のトレーニングは過呼吸により頭がふらつく可能性があるので、ご注意ください。座っての練習をお勧めします。
  ・スッ・スッ・スー
    →リズムよく行う 常に体の中でブレーキがかからないようチェック!
  ・4拍、8拍、12拍で息を伸ばす
    →息の強さが一定であり、それぞれの長さでちょうど息を使い切ることを目指す
  ・クレッシェンド、デクレッシェンド
    →息がブレることなく徐々に大きく(小さく)なることを目指す
  ・これ以上吸えないところまで吸い、さらにゆっくりと3回吸おうとする

    →これがご自身の①最大の息の量です

  ・これ以上吐けないところまで吐き、さらにゆっくりと3回吐こうとする

    →これがご自身の②最小の息の量です

     →①〜②の幅がご自身の持っているエネルギーです


 ■脳のトレーニング 10分
   →なぜ脳のトレーニングが必要なのか

     脳は同時にいろいろなことを考えるのが苦手

      歌を歌うには、同時にたくさんのことを処理できることが重要
       →一つ一つは簡単、でも同時に行うのは難しい。うまくいっている時はどんな頭の状態か。
  ・後出しジャンケン
    →ジャンケンポンポンのリズムを守って勝つもの(負けるもの)を出す

     →音楽は流れが止まってはいけません。常に進み続ける状態を探します。・

  ・親指小指

    →左由有の手の親指と小指を交互に出す

     →これをリズムに乗って歌います

  ・こすって、叩いて
    →右手でグー、左手でパーにしてグーは叩き、パーはこすります。合図でそれを逆に。

 


 ■発声 10分
 ・このワークショップでのキーポイントは4つ

   ①息の通り方、②息の通り道、③次回、④次々

  今回のテーマは②息の通り方

 

 リップロールの息を身につけることで、「邪魔しない声」「高音まで無理のない声」「痩せない声」が身についていきます。しかし、それだけでは足りません。外に出た声がいい音色である必要があります。いい音色を使うためには「鼻の空間がふさがっていない」ということが重要です。以下の方法で確認ができます。

 

❶リップロールで声を出す(これが全ての基準になります)

 

❷口を大きく開けたハミングで、直前のリップロールと同じような息が鼻を通っているかを確認する

※鼻炎の方、鼻腔が狭い方は無理をされませんようお願いします

 

❸口を大きく開けたハミングから「(今回は)ア」の母音に切り替える(結果的に鼻濁音の「んが」という発音になります)
※舌が奥に行かないように注意
※同じ練習を「ア・イ・ウ・エ・オ」全ての母音でできます

 

❹鼻の下に指を置き、ハミングから「んが」と発音するときまで、同じように温かい鼻息が当たるかを確認する
※次回のワークショップで詳しく説明する予定です

 

❺「んがんがんがんがんがんが〜(ドレミファソファミレド〜)」のように練習するのがおすすめ(意識をせずに、勝手に舌が高くなることを目指します。)

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 ■歌唱 60分
  ・声が邪魔されずに出ている状態は、どういう脳の状態なのかを把握します
  ・何かトラブルがあった時に声が出にくくなるのは、脳の命令によるものです

  ・時間をかければできることは一つ一つ身につけるうえで、どうしたらその状態になるのかを考えます

  ・楽譜を見る時の顔の向きなどでも、息や声をブロックします。いつもいい状態を探しましょう

  ・リズムよく歌うことは大切ですが、リズムを息で刻んでしまうと喉が勝手に締まっていきます

    ▶︎わかりにくい所があれば、いつでもお尋ねください。

 

 

【ご自宅では…】
  声に関してはリップロールの練習を中心に可能なことを無理なく行っていただけるといいと思います。それによって今後のトレーニングがスムーズに進みますので、毎日少しずつ挑戦してみてください。
  リップロールで声が出しやすくなりましたら、「んがんが〜」の発声練習をまぜ、良い音色を目指しましょう。

 そして、Youtube等でオリジナルの音楽を何度も聞き直し、曲を体に馴染ませてあげてください。
 (このページの下部に動画を掲載いたします)


【その他】

  ・12月24日はワンコインコンサートがあります。お時間の許す方はぜひお越しください。

  ・子供用にカタカナを振った木星(ジュピター)の楽譜をご用意しました。必要な方はお申し出ください。
  ・チケットの販売にご協力ください。ワークショップ参加の皆さんには、チケットを1割引でお譲りいたします。
  ・ご質問などがあればメールでも直接でもお知らせください。ワークショップ内、または、メールマガジンにてお答えいたします。

  ・楽譜の印刷が薄い方がいるかもしれません。読みにくい楽譜がありましたら、交換しますので、お申し出ください。

 

大合奏の部

木星

※私たちの演奏するものとはキーなどが違います。

コンパス・オブ・ユア・ハート

君をのせて

乾杯の歌(椿姫)

歓喜の歌

※私たちが歌う部分は 12:50 あたりからです

歌声の部

シャンパンの歌

※シャンパンの歌は 1:29:20 からです
※この動画はドイツ語ですが、私たちは日本語で演奏します

闘牛士の歌

※私たちが演奏する部分は 2:13あたりからです 

※この動画はフランス語ですが、私たちは日本語で演奏します

乾杯の歌(カヴァレリア・ルスティカーナ)

※私たちが演奏する部分は 56:20 あたりからです

トゥーランドット

※私たちが演奏するのは 0:40 あたりからです